こんにちはこんばんは。灘・東大OB、資格マニア・勉強マニアのガっくんです。
幼少の頃から社会人の今に至るまで勉強漬けで、日々新しい資格や勉強法の研究をしています。
簿記はお金の共通言語やで~!(Byリベラルアーツ大学・両学長)
という言葉を受けて、なおかつ資格マニアとしては
ここまでメジャーな資格は抑えておくべきと考えて、簿記3級にチャレンジしてきました。
本記事では、簿記3級に関する情報をまとめていきます。
東大卒が、学ぶよろこびと資格の勉強法を発信
灘中学校→灘高等学校→東京大学(文Ⅰ・法学部)→会社員
勉強マニア・資格マニアで国家資格や士業含む40資格保有
小5娘にも”学ぶ大切さ”を伝えるアラフォーパパ
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簿記3級とは?
まずは簿記3級の概要を説明します。
名称独占 | なし |
業務独占 | なし |
難易度 | 易 |
その他 | 1級は高難易度 |
名称独占・業務独占はありません。
純粋に能力・スキルを測る試験です。
簿記3級の合格率
簿記3級の合格最低点は70点、合格率はおよそ40%です。
しっかり準備すれば、決して難しい資格ではありません。
簿記3級が活かせる業界
各企業の経理で活かせる可能性が高いです。
3級は個人商店の帳簿管理に近く、直接企業の会計に繋がりませんが、それでもすでに得た知識をもとに、配属先でのOJTなどがかなりスムーズになることが想定されます。
また、変わったところでは、銀行の中で、他社の経理の委託を受けて代行して(受託して)仕訳を切ったりする場合もあります。
そのようなセクションを希望するには、簿記の知識が必須になっていきますので、銀行で働きたい方には特に簿記はオススメです。
簿記を取得する3つのメリット
ここからは、簿記を取得する3つのメリットについて説明します。
- 数字に強くなる
- 簿記の知識がビジネスをお助け
- 不動産購入時に適切な計画を建てられる
以上3つです。
以下で順番に説明します。
数字に強くなる
数百万円前後の数字をさっと電卓で計算できるようになり、
また物量の感覚(売掛金がこれくらいなら貸倒引当金は例えばこれくらい)といった勘所も働くようになります。
個人事業主を行っている方なら、自分のビジネスのP/L・B/Sを手で作ることも、freee会計などの会計ソフトで切った仕訳を読んで理解することもできるでしょう。
(ご参考)こちらの記事は、会計ソフト・家計簿ソフトを使わずにExcel(エクセル)で複式簿記の家計簿を自作している「あがぺい」さんの記事です。すごい。
簿記の知識がビジネスをお助け
上述で、個人事業主の話が出ましたが、数字に強くなることで、以下のようなメリットが得られます。
- 税金に関する理解が早くなる
- 手取りの残し方がわかる
- 健全な経営がしやすくなる
- 商売のアイディアが生まれやすくなる
不動産購入時に適切な計画を建てられる
多少FPの知識も動員する必要があるかも知れませんが、
不動産購入時は、「建物」と「借入金」、「支払利息」「減価償却費」などなどたくさんの勘定科目が動く大忙しの一大イベントです。
投資用不動産にせよ、居住用不動産にせよ、不動産購入によって自分の財務諸表(特にB/S)がどうなるのかザックリ想像・予想できるようになります。
これが、適切な不動産購入計画の力強い助けになります。
簿記3級の試験内容
ここからは、「こんな問題が実際に出た」という話を中心に、簿記3級の試験内容について説明していきます。
簿記3級の試験内容
第1問~第3問まで分かれており、配点は45点、20点、35点の合計100点満点
第1問はひたすら仕訳
第2問は勘定記入の問題・補助簿に関する問題・空欄補充問題などから2題
第3問は財務諸表や精算表、後T/Bを作成する決算に関する問題
第1問はひたすら仕訳
「A商事はB商事から買掛金の回収額を受け取り、速やかに当座預金に入金した」といった程度の基本的な仕訳が多いです。これが15問で、一問3点。ケアレスミスを起こしたときのダメージが大きめです。
第2問は勘定記入の問題・補助簿に関する問題・空欄補充問題などから2題
第2問が一番パターンが多いです。軽く取引の経緯を示して、それを(仕訳を自分で切って)勘定記入させる問題、
決算整理も含めて自分で考える問題、補助簿を使うタイミングを見極めて、必要な補助簿にチェックを入れていく問題などが想定されます。
個人的には、半分くらい取れれば十分だと思います。
第3問は財務諸表や精算表、後T/Bを作成する決算に関する問題
第3問は、前T/B残高試算表と決算整理事項が載っていて、そこからP/LとB/Sまたは後T/Bまたは精算表を作らせる問題ですね。
変な論点はないものの、経過勘定をガッツリ使ってくる(変なタイミングでの借り入れや家賃支払い)ので、そこを落とさないように注意、という感じでしょうか。
簿記3級合格に向けた勉強方法
簿記は、決して難しい計算・複雑な概念が出てくる試験ではありませんが、
普通に生きていて使用する家計簿とは少し毛色の違う、クセの強い技術です。
そこで、まずは信頼できる参考書を1冊読み終えて、全体のイメージを掴みましょう。
そこでは、仕訳を自分で切ってみるのがおすすめです。
インプットを終えたら、ひたすら問題演習です。
1日で1回分とき、復習。翌日別の2回分を解き、復習。
これを繰り返しましょう。
この際に、失敗した処理は別途メモって置くことをオススメします。
事前にさっとチェックできるノートになりますから。
簿記3級の勉強におすすめの通信講座
上述した通り、簿記はクセの強い技術です。
習うより慣れろ、の経路に近いですが、根っこのところでしっかりと理解できているところが前提です。
そうでないと、機械的な処理方法・公式だけを覚えてしまって、のちのち2級を取りたいときとか、ビジネスに活かしたいときに使えないんですね。
そのためにも、通信講座でいいので、少し受けてみるのがおすすめです。
この記事では、3社紹介しておきます。
・資格の大原
本気になったら大原、でおなじみの資格の大原です。わたしも情報処理技術者試験で何度かお世話になりました。
合格実績も豊富で、ハズレはないと思います。
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・LEC(東京リーガルマインド)
わたし、いくら受講料を払ったかわかりません。
わたしの金融リテラシーは東京リーガルマインドに育ててもらいました。
こちらも合格実績が豊富で頼りになります。
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・クレアール
こちらは、ガっくんは利用したことがないのですが、リベラルアーツ大学で非常におすすめしている業者です。
質の高い教材と圧倒的低価格でコスパ最強!とのことです。
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簿記の資格に関するQ&A
ここからは、簿記の資格に関してよくある質問を一問一答形式で紹介していきます。
ネット試験とはなんですか?
2021年以降、日商簿記試験3級・2級は統一試験(ペーパーテスト)とネット試験によって行われています。
統一試験は6・11・2月の年3回実施、ネット試験は随時テストセンターで受験可です。
また、ネット試験では、受験者ごとに毎回異なる問題が出題されます。
同じテストセンターで、同じ時間に、同じ級を受験しても、全員異なる問題が出題されることになります。
統一試験もネット試験も合格の価値は同じで、問題のレベル・形式も同じとされています。
最近の問題集には、ネット試験を想定した問題プログラムがついていることが多いので、とき比べてどちらが回答しやすいか比べてみるのもいいかも知れません。
(わたしはネット試験のほうが何故か点数が高く出る傾向がありました)
最近試験時間が短縮したのですか?
2021年度試験から、3級が2時間→60分に、2級が2時間→90分に短縮されました。
一方で、問題の量はさほど減っているわけではなく、少し時間の使い方を意識しないと時間が足りなくなってしまう可能性があります。
これは出題者からの「理解していればサクサク解けるでしょう?」「悩まなくて大丈夫でしょう?」というメッセージと受け取れます。
どれだけ仕訳を悩まずスピーディーにこなしていけるかがポイントになります。
単純な仕訳問題であれば、1問1分以内を目指して練習しましょう。
必要な勉強時間はどのくらいですか?
だいたい、100時間くらいと言われています。1日2時間で50日、1日1時間で3ヶ月ですね。
ガっくんは、もともと少し知識があったので、延べ17日・合計23時間で合格しました。
簿記3級はコスパのいい資格ですか?
簿記「2級」になると、非常にコスパが良いと思います。
一方で簿記3級だけだと、簡単に取得できますが、やや「パフォーマンス=取得メリット」が弱いかもしれません。
簿記3級を目指す方は、ぜひそのまま2級までは取得するのをオススメします。