大学受験の勉強を終えた後、不要になった学習参考書や問題集をどう処分するか悩む受験生が多い傾向があります。
一方で、それらの教材は、多くの人にとっては貴重な資源となることもあります。
この記事では、整理収納アドバイザー1級も保有している東大OBが受験後の学習参考書を整理する方法について詳しく解説します。
受験後の学習参考書を整理する理由とは?
受験が終わると、多くの受験生は学習参考書や問題集を整理する必要が生じてきます。
これらの教材は、大量にある場合には場所を取ってしまい、整理整頓が困難になることがあります。
また、何年も経過すると、学習内容や試験の形式も変化してしまうため、古くなった教材は使わなくなることがほとんどです。
そこで、受験後には学習参考書を整理することが重要となります。
整理収納アドバイザーの理論によれば、必要ないものを思い切って手放すことで、スペースを確保することができ、新しい学びの場を作ることができます。
また、整理した本を必要としている人に譲ることもできます。
さらに、学習参考書を整理することによって、自分自身の学習についての見え方が変わることもあるでしょう。
例えば、自分がどのような学習スタイルで学ぶことができるのか、今後大学でどのような方向性で学習していくべきなのかといったことを考えるきっかけにもなるかもしれません。
受験後の学習参考書を整理することで、新しいスタートを切ることができます。
自分自身の学びの向上に役立てることはもちろん、必要な人にとっての貴重な資源となることもあります。
この記事で紹介する整理方法を参考に、スッキリとした学習環境を作ってみましょう。
整理収納アドバイザーがおすすめする整理方法とは?
整理収納アドバイザーというと、訪問して片付けの代行をするひと、というイメージがあるかもしれません。
しかし、ただクライアント(顧客)の代わりに片付け作業を行っただけでは、すぐにリバウンドしてしまいます。
そこで、整理収納アドバイザーは、クライアントに「整理収納しやすくなる考え方」も教えています。その一部をここで紹介します。
整理・片付けのメリットとは
まず、整理や片付けという行為のメリットについて改めて考えてみましょう。
整理にはどんなメリットが有るのか、整理をしないことで起こるデメリットは何かを考えてみます。
整理がもたらす3つの効果
- 時間的効果
- 経済的効果
- 精神的効果
以下で簡単に見ていきます。
時間的効果
探しものは人生の中で最も無駄な時間と言われます。
整理ができていれば、探しものに時間を使うことがなくなり、その時間を有効活用することにより学習や読書を充実させることができます。
経済的効果
学習参考書のケースでは少ないかもしれませんが、出先でほしい本を見つけたが持っているかどうか分からず、間違えて2度買いしてしまうようなケースがあります。
このようなことを繰り返していると、”ちりも積もれば山となる”でかなりの損失になってしまいます。
精神的効果
整理が進むことで気分が落ち着く効果があります。反対に整理ができていないと落ち着かず、特に探しものが見つからないときは勉強にも身が入らなくなります。
整理のステージとは
整理収納アドバイザーの理論では、整理には3つのステージがあると言われています。
学習参考書の収まっている本棚ひとつとっても、同じ3つのステージに分類できます。
ステージ1<必要な本と不必要な本が混在した状態>
最初のステージであるステージ1では、必要な本と不必要な本が混在しています。
受験を終えたばかりで、必要な本が不必要な本に変わりつつある元受験生にとっては、
不必要な本のほうが必要な本より圧倒的に多く、整理が進みにくい状態にあるといえます。
ステージ2<不必要な本がなくなっている状態>
ステージ2は、不必要な本を区別して手放すことで、改善された状態です。
不必要な本を取り除くことで、今までは整頓されていなかった環境が自然と整ってくるようになります。
ステージ3<使用目的や使用時期・使用頻度別に本が区別されている状態>
ステージ3は最終段階で、本棚が図書館のように整頓され、使用目的・使用時期・使用頻度で区別されているため、
一瞬で目当ての本にたどり着ける状態になります。
このステージ3を目指すことで、勉強環境・読書環境が劇的に改善するのです。
本の量は、本棚のスペースから逆算して決める!
本の整理に取り掛かる際に、参考書や本の適正量をまず決めてから着手しましょう。
適正量は、あなたのライフスタイルに合わせて変わってきますが、一般的には、本棚のスペースから逆算して決めていくことになります。
本棚でヨコ向きに入っている本や、本棚からあふれている本はありませんか?
そのような本があったら、適正量を超えているサインですので、整理を検討しましょう。
使用頻度は5段階に分ける!
一般的には、以下のように使用頻度別に分けていくのがおすすめです。
頻度 | |
使用頻度1 | 毎日 |
使用頻度2 | 2,3日に1回 |
使用頻度3 | 週1回 |
使用頻度4 | 月1回 |
使用頻度5 | 年1回 |
今後1年間読む予定のない本は、手放す候補に入れましょう。
ただし、思い入れの強い本や、読まないけれど手元においておきたい本は、適正量を超えていなければ残しておくのも良いでしょう。
大学受験後の学習参考書を売却するメリットとは?
手放す候補に入れた参考書は、資源ごみに出すのもいいですが、買取りに出すのも一つの選択肢です。
1つ目のメリットは、必要な人にとっての貴重な資源になることです。
学習参考書や問題集は、多くの人にとって貴重な資源であり、古書店で買い取ってもらうことで、再び活躍する機会が生まれます。
必要な人にとって、あなたが手放した本が役立つことで、思わぬ良いご縁が生まれるかもしれません。
2つ目のメリットは、お金を得ることができることです。受験勉強で使用した参考書や問題集は、そのまま捨てるのはもったいないと感じる人が多いと思います。
しかし、古書店で買い取ってもらうことで、少しのお金を得ることができます。
自分が必要ない本でも、必要な人にとっては価値のあるものであることを忘れずに、古書店で買い取ってもらうことを検討してみましょう。
古書店への売却方法と注意点は?
- 売却方法
- 直接店舗に持ち込む方法
- 宅配買取サービスを利用する方法
- 注意点
- 本の状態に注意する
- 売却価格や手数料を比較する
- 買い取りの申し込み数に制限がある場合がある
古書店への参考書の売却方法には、店舗に直接持ち込む方法と宅配買取サービスを利用する方法があります。
直接店舗に持ち込む場合、自分の手で本の状態を確認できます。
宅配買取サービスを利用する場合は、配送料がかかることがありますが、自宅にいながら手続きができるため手軽です。
売却する前には、本の状態に注意することが大切です。
傷や汚れがある場合、買取価格が下がることがあります。
また、売却価格や手数料については、複数の古書店で比較して選ぶことがおすすめです。
さらに、買い取りの申し込み数に制限がある場合があるため、売却前に確認することも大切です。
これらの注意点を守りつつ、古書店への売却を行うことで、スペースを確保するだけでなく、お金を得ることができます。
「学参プラザ」では、書き込みや押印がある本でも買取可能、10冊から送料無料などの充実したサービスを受けられるのでおすすめです。
まとめ
この記事では、大学受験勉強を終えた後の学習参考書の整理について、整理収納アドバイザーが提供するアドバイスと、古書店への売却方法について解説しています。
多数の参考書や問題集を所有している場合、スペースが圧迫されることがあり、不要な本を手放すことが必要です。
古書店への売却は、スペースを確保するだけでなく、貴重な資源として再利用されることもあります。売却価格や手数料を比較し、自分にとって最も有利な古書店を選ぶことが大切です。
古書店への売却には注意点もありますが、自分が必要のない本でも、必要な人にとっては価値のあるものであることを忘れず、古書店で買い取ってもらうことを検討してみましょう。
整理収納アドバイザーとして、整理することでスペースを確保するだけでなく、今後の学びに集中することができると考えます。
不要な本を手放し、必要な人にとって貴重な資源となることを考えながら、学習参考書を整理してみることをおすすめします。
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