こんにちはこんばんは。東京大学・灘高校OB、資格マニア・勉強マニアのガっくんです。
東京大学は、世界的にも有名な大学であり、多くの人が憧れる進学先です。
しかしながら、東大の入試は非常に難易度が高く、多くの受験生が苦戦しています。
そこで、本記事では東京大学の入りやすい学部と難しい学部について、東大OBである私ガっくんが解説します。
2023年版の最新情報をまとめたので、これから東大受験を考えている方は必見です。
思い出話も交えながら、どの”学部”が入りやすく、どの学部が難しいのか、
入学した後の進路はどうなるのか…等について説明していきます。
まだ志望校を決めておらず、いろいろな大学の情報を知りたい受験生・保護者の方
ドラゴン桜で言っていたことって本当なの?と興味がある方
最近の傾向はどうなのかな?と気になる卒業生の方
東大の2023年度試験のデータ
前提の確認ですが、東大の”学部”は、実は入学時には決まりません。
いわゆる推薦入試を除いて、全員「教養学部前期課程」に入学します。
推薦入試についてはこちら>>東大法学部推薦入試問題を東大法学部OBが分析してみた【簡単だけど難しい】
この教養学部前期課程が文科/理科1類~3類の6つに分かれていて、
正しくは「科類」と呼びます。
ですので、本記事のタイトルも、入りやすい「科類」、難しい「科類」が正しい表現になります。
上記のことを念頭に置きつつ、データを見ていきましょう。
2023年度(2023年2月実施、2023年3月10日発表)のデータです
科類 | 1次最低点 | 1次平均点 | 2次最低点 | 2次平均点 |
文1 | 479(▲41) | 725.82(+50.02) | 343.8889(+41.30) | 371.4137(+39.88) |
文2 | 454(+19) | 712.03(+19.72) | 342.4444(+36.30) | 368.8971(+39.39) |
文3 | 189(▲406) | 736.77(+39.00) | 340.3333(+34.92) | 363.8835(+36.23) |
理1 | 543(▲87) | 764.91(+34.90) | 314.9778(+11.74) | 345.1978(+10.83) |
理2 | 711(+65) | 749.46(+49.44) | 312.9778(+25.60) | 334.7559(+21.79) |
理3 | 529(+111) | 697.91(+38.85) | 357.6667(+10.16) | 389.2253(+12.09) |
1次試験とは、大学入試共通テスト(900点満点)を指します。
2次試験は、大学入試共通テストを110点換算したものと、東大作成の個別試験の合計点です。
(なので、小数第4位まで点数が付きます)
文系はほとんど横並び
まず、文系の科類を見ていきましょう。
文1・文2・文3いずれも、募集人数・合格者数は400人前後、最低点は340点前後とあまり変わりません。
わたしが学生のときはなんとなく文1が最強、文2が続いて文3がちょっと下みたいなイメージだったのですが(失礼)、
今の入試結果で見るとほとんど横並びなのが実情のようです。
のちのちの進学振り分け(進学選択・進振り・シンフリ)のことを考えると、
文1か文2を選ぶのがいいのではと思います。
(原則、文1→法学部、文2→経済学部、文3→いろいろ…というイメージでよいかと)
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
理系は理科2類が入りやすかった
つづいて、理系の数字を見ていきます。
圧倒的に人数が多く、学内でも「石を投げれば理1に当たる」と言われるほど(?)の理1ですが、
合格最低点や平均点は理2とほぼ同じで、年度によって抜いたり抜かれたりしています。
去年と今年に限って言えば、理2のほうが合格最低点も平均点も低く、入りやすかったと言えます。
理1と理2の入学後の進路ですが、正直あまり変わりません。
(学内ヒエラルキーも特にありません。笑)
先程のシンフリについていえば、理1→物理系、理2→生物系というイメージです。
理3はシンフリの募集時には理2と一緒にくくられることが多いですが、圧倒的大多数は医学部医学科ですね。
どこでも良ければオススメは理科Ⅰ類。しかし…?
ここからは、東大で入りやすい学部、もとい入りやすい科類を説明します。
上記のデータの通り、文系なら僅差で文3が入りやすいです。
理系は難しいところですが、やはり1,000人を超えるマンモス級の募集人数を考えると、理科Ⅰ類かなと…。
わたしも、後期試験(今は廃止)で理科1類を出願しました。
しかし、理1も文3も、入学後の進学振り分けが大変です。
先ほど載せた記事のほか、こちらもチェックしてください。
東大生が東大生のために情報収集・開示している進学振り分け対策サイトです。
底点とは、行きたい学部・学科に入るための、講義の最低成績のことです。
行きたい学部・学科がイメージできる人は、どれくらいの成績が必要なのか確認してみてください。
卒業後の進路に関する情報も考慮して
まだ行きたい学部・学科のイメージが難しい人は、こちらのページをご覧ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/adm-data/e09_01.html
東京大学公式が出している、卒業者の卒業後の状況です。
大学院に進学しているのか、一般企業(民間企業)に就職しているのか、官庁に行っているのか、学部ごとに数字でわかります。
まとめにかえて
ここまで、東大で入りやすい学部、難しい学部や進路について説明してきました。
数字だけ見れば、入りやすいのは理1(年度によっては理2)か文3、難しいのは理3です。
とはいえ、入学後の勉強の大変さ、特にシンフリの選択肢の広さや、
卒業後の進路をトータルで考えると、結局のところ
「何をしに東大を目指すのか」
「東大を出て、将来どんな職業につきたいのか」
これをおぼろげでもイメージするのが一番大切かなという、至極当たり前の結論になりそうです。
東大に入ってからのイメージをつけたい方には、こちらの本がおすすめです。
東大の内情を赤裸々に綴った本です。
「最初からていねいに」志望校選びをしたい方には、こちらの本がおすすめです。
(オマケ:わたしの成績表です。よかったー。今年基準でも合格だった…)
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