東大で入りやすい学部はどこ?難しい学部は?東大OBが解説!【2023年版】

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こんにちはこんばんは。東京大学・灘高校OB、資格マニア・勉強マニアのガっくんです。

東京大学は、世界的にも有名な大学であり、多くの人が憧れる進学先です。
しかしながら、東大の入試は非常に難易度が高く、多くの受験生が苦戦しています。

そこで、本記事では東京大学の入りやすい学部と難しい学部について、東大OBである私ガっくんが解説します。

2023年版の最新情報をまとめたので、これから東大受験を考えている方は必見です。

思い出話も交えながら、どの”学部”が入りやすく、どの学部が難しいのか、
入学した後の進路はどうなるのか…等について説明していきます。

こんな人に読んでほしい

まだ志望校を決めておらず、いろいろな大学の情報を知りたい受験生・保護者の方
ドラゴン桜で言っていたことって本当なの?と興味がある方
最近の傾向はどうなのかな?と気になる卒業生の方


この記事を書いた人

東大卒が、学ぶよろこびと資格の勉強法を発信

灘中学校→灘高等学校→東京大学(文Ⅰ・法学部)→会社員

勉強マニア・資格マニアで国家資格や士業含む39資格保有

小5娘にも"学ぶ大切さ”を伝えるアラフォーパパ

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東大の2023年度試験のデータ


前提の確認ですが、東大の”学部”は、実は入学時には決まりません。

いわゆる推薦入試を除いて、全員「教養学部前期課程」に入学します。

推薦入試についてはこちら>>東大法学部推薦入試問題を東大法学部OBが分析してみた【簡単だけど難しい】

この教養学部前期課程が文科/理科1類~3類の6つに分かれていて、
正しくは「科類」と呼びます。

ですので、本記事のタイトルも、入りやすい「科類」、難しい「科類」が正しい表現になります。

上記のことを念頭に置きつつ、データを見ていきましょう。

2023年度(2023年2月実施、2023年3月10日発表)のデータです

科類1次最低点1次平均点2次最低点2次平均点
文1479(▲41)725.82(+50.02)343.8889(+41.30)371.4137(+39.88)
文2454(+19)712.03(+19.72)342.4444(+36.30)368.8971(+39.39)
文3189(▲406)736.77(+39.00)340.3333(+34.92)363.8835(+36.23)
理1543(▲87)764.91(+34.90)314.9778(+11.74)345.1978(+10.83)
理2711(+65)749.46(+49.44)312.9778(+25.60)334.7559(+21.79)
理3529(+111)697.91(+38.85)357.6667(+10.16)389.2253(+12.09)
出典:東京大学公表のデータを基に筆者作成。カッコは前年比。▲はマイナスを表す

1次試験とは、大学入試共通テスト(900点満点)を指します。
2次試験は、大学入試共通テストを110点換算したものと、東大作成の個別試験の合計点です。
(なので、小数第4位まで点数が付きます)

文系はほとんど横並び

まず、文系の科類を見ていきましょう。
文1・文2・文3いずれも、募集人数・合格者数は400人前後、最低点は340点前後とあまり変わりません

わたしが学生のときはなんとなく文1が最強、文2が続いて文3がちょっと下みたいなイメージだったのですが(失礼)、
今の入試結果で見るとほとんど横並びなのが実情のようです。

のちのちの進学振り分け(進学選択・進振り・シンフリ)のことを考えると、
文1か文2を選ぶのがいいのではと思います。
(原則、文1→法学部、文2→経済学部、文3→いろいろ…というイメージでよいかと)
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。

理系は理科2類が入りやすかった

つづいて、理系の数字を見ていきます。

圧倒的に人数が多く、学内でも「石を投げれば理1に当たる」と言われるほど(?)の理1ですが、
合格最低点や平均点は理2とほぼ同じで、年度によって抜いたり抜かれたりしています。

去年と今年に限って言えば、理2のほうが合格最低点も平均点も低く、入りやすかったと言えます。
理1と理2の入学後の進路ですが、正直あまり変わりません。
(学内ヒエラルキーも特にありません。笑)

先程のシンフリについていえば、理1→物理系、理2→生物系というイメージです。

理3はシンフリの募集時には理2と一緒にくくられることが多いですが、圧倒的大多数は医学部医学科ですね。

どこでも良ければオススメは理科Ⅰ類。しかし…?

ここからは、東大で入りやすい学部、もとい入りやすい科類を説明します。

上記のデータの通り、文系なら僅差で文3が入りやすいです。

理系は難しいところですが、やはり1,000人を超えるマンモス級の募集人数を考えると、理科Ⅰ類かなと…。

わたしも、後期試験(今は廃止)で理科1類を出願しました。

しかし、理1も文3も、入学後の進学振り分けが大変です。

先ほど載せた記事のほか、こちらもチェックしてください。

進学振分けとは? - 東大進振り情報サイト UTaisaku-Web

東大生が東大生のために情報収集・開示している進学振り分け対策サイトです。
底点とは、行きたい学部・学科に入るための、講義の最低成績のことです。

行きたい学部・学科がイメージできる人は、どれくらいの成績が必要なのか確認してみてください。

卒業後の進路に関する情報も考慮して


まだ行きたい学部・学科のイメージが難しい人は、こちらのページをご覧ください。


https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/adm-data/e09_01.html

東京大学公式が出している、卒業者の卒業後の状況です。

大学院に進学しているのか、一般企業(民間企業)に就職しているのか、官庁に行っているのか、学部ごとに数字でわかります。

まとめにかえて

ここまで、東大で入りやすい学部、難しい学部や進路について説明してきました。

数字だけ見れば、入りやすいのは理1(年度によっては理2)か文3、難しいのは理3です。

とはいえ、入学後の勉強の大変さ、特にシンフリの選択肢の広さや、
卒業後の進路をトータルで考えると、結局のところ

「何をしに東大を目指すのか」

「東大を出て、将来どんな職業につきたいのか」


これをおぼろげでもイメージするのが一番大切かなという、至極当たり前の結論になりそうです。


東大に入ってからのイメージをつけたい方には、こちらの本がおすすめです。
東大の内情を赤裸々に綴った本です。

「最初からていねいに」志望校選びをしたい方には、こちらの本がおすすめです。


(オマケ:わたしの成績表です。よかったー。今年基準でも合格だった…)


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