【サボると放校?!】東大は入ってからも大変?東大生の勉強の実態について

大学生活・キャンパスライフ
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こんにちは。灘・東大卒、勉強マニア・資格マニアのガっくんです。

ドラマ「ドラゴン桜」(新)が終わってしばらく経ち、東大受験も随分身近になってきたのではないでしょうか(?)

いっぽうで、「東大に入ったあとの生活はどうなの?」「東大は入ってからも大変?」といったことについてはあまり触れられていないように思います。
今回は、東大卒の筆者が、「東大は入ってからも(そこそこ)大変ですよ」という話をさせていただきたいと思います。

こんな人に読んでほしい

ドラゴン桜や東大王で東大に興味を持った方
志望校の一つとして東大を目指している方

この記事を書いた人

東大卒が、学ぶよろこびと資格の勉強法を発信

灘中学校→灘高等学校→東京大学(文Ⅰ・法学部)→会社員

勉強マニア・資格マニアで国家資格や士業含む39資格保有

小5娘にも"学ぶ大切さ”を伝えるアラフォーパパ

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東大入試の募集学部は実はひとつだけ

「東大法学部現役合格」みたいな言い方をたまに聞きますが、こちらは実はあまり正しくありません。
東大入試は、一般的な大学のように学部ごとの募集ではなく、「教養学部」という学部で募集が行われます。
教養学部の中に「科類」というものがあり、それが「文科一類・文科二類・文科三類、理科一類・理科二類・理科三類」と分かれています

(追記)推薦入試では法学部や文学部に直接入れるようになっていました。
詳しくはこちら。

>>東大法学部推薦入試問題を東大法学部OBが分析してみた【簡単だけど難しい】

東大入試で”入りやすい”学部ほど大変な「進学振り分け」制度(進振)とは

東大入試に合格し、いったん教養学部に集められた学生たちは、目黒区にある駒場キャンパスというところで2年間過ごしたあと、
3年生からそれぞれの学部に分かれ、キャンパスも本郷に移ります。

3年生からの進学先を決めるシステムが「進学振り分け」。通称進振り・またはシンフリです。

東大の教育方針「リベラル・アーツ教育」と「レイト・スペシャライゼーション」によるものだそうですが、
極論、もう一回入試があるようなものです。

進学振り分け制度イメージ
©旺文社


文1→法学部、文2→経済学部、理3→医学部医学科など、教養学部時代の科類ごとに割り当てられている枠と、
それ以外にすべての科類に開かれている枠があります。
イメージとしては、「行きたい」と立候補した学生の中から、1・2年次の成績順に希望が叶えられる感じです。

ですので、1・2年次の成績が悪いと、行きたい学部に行けません。
(逆に、入学後の成績が良ければ、理3でなくとも医学部に行くことは可能です)

ちなみに、希望の学部に行けないときに留年のようなこと(降年といいます)が出来ますが、それも2回までで、
4年かけても3年生になれなかった場合、「放校」になります。
放校は中退とは違って、入試に合格したことも履歴書に書けない厳しい処置です。

ドラゴン桜なんかだと、文系なら文3、理系なら理1が入りやすいと言っているようですが、
これらは母集団も多く(「石を投げれば理1に当たる」ということわざがあります)、競争が特に熾烈なため、
入学後めっちゃ大変です。
選択した科目の勉強を頑張るのはもちろんですが、
「いかに簡単に高得点を取れる科目か(くれる先生か)」を意識して科目の選択をする必要があります。
先輩から先生の評判を聞く、某サークルが出版している「逆評定」という冊子を参考にする…など、情報戦になります。

↓直近で入りやすいと思われる学部の情報はこちらです。ただし、進振りは覚悟してください。

東大文1、文2は予備校漬けが多い

学習する男性

「東大文1→法学部」や「東大文2→経済学部」は進振りで枠が十分取られている(これを「進振りが無い」と言ったりします)のですが、
ラクかというと決してそんなことはなく。

わたしのいた法学部の場合だと、まず何故か教養学部生のときから法学部の専門科目が始まります。
これも必修科目なので、無事に法学部に進めても、わざわざ駒場キャンパスまで授業を聞きに行く必要があったりします(これをバッ駒といいます)。

それから、多くの人が司法試験か国家公務員試験の受験を視野に入れているので、
教養学部生のうちから予備校に行く人が多いです。(これをダブルスクールといいます)
ちなみに…東大法学部の先生よりも、司法試験予備校の先生のほうが教え方がうまかったりして…

で、司法試験や公務員試験に合格できなかった人たちが、
翌年ふつうに就職(これを「ミンカン」といいます)するために、
わざと留年したりします。わたしのときは同学年の留年率がだいたい40%だったかと。
新卒ってそれくらい強い資格なんですよね。

東大入試で出願する科類は慎重に

メリットとデメリット

東大の1・2年次に学部が分かれていないが故に、
あまりイメージが沸かず、偏差値などに注目してしまいがちですが、
将来何がしたいか、どこの学部に行きたいかをイメージして出願する必要があるなーと思います。

英語はどの科類でも必要

ちなみに、進学振り分けで大学での英語の成績がチェックされるのはもちろん、
研究者になるにしても就職するにしても、英語力は必須といえます。

東大の教養課程で行われる英語の授業はほとんどが読み書き会話、すべて英語というパターンが多いです。(教員が日本語わからなかったりします。)

ですので、高校生後半~大学生が人生で一番の英語の学び時だと思います。

別の記事でも語っていますが、入学時に英語カタコトだった学友たちが、メキメキ英語を覚え始めたのはこのあたりです。

子ども英語を受けずに温存した力をここで開放して、ぜひ英語をバリバリと学習してください。

↓こちらも合わせてお読みください。
灘・東大の同級生が、18~19歳の頃は全く英語を話せなかったのに、大学~社会人で急に伸びてびっくりした話が書いてあります。

単語帳はこうやって作りましょう。

予備校だと、「スタディサプリ」は、わたしが個人的に日本三大英語教師の一人だと思っている関正生先生や、
灘・東大の同級生で現役弁護士の井上拓先生などが教師を務めるオンライン予備校です。

スキマ時間を利用して場所を選ばず勉強できるので、本当にオススメです。

まとめにかえて

ここまで、東大入学後、東大生がどのような勉強をしているかについて語ってきました。

この記事のまとめを以下に示します。

  • 2年次から3年次に上がる際に「進学振り分け」がある
  • 進学振り分けは、基本的に入試難易度が易しい科類ほど厳しい
  • 進学振り分けが軽い科類は、弁護士や公認会計士等の資格取得に向けて予備校に通う場合が多い
  • 将来何がしたいか・どこの学部に行きたいかを出願時にイメージするのが大事

以上になります。

最後の行にも書いていますが、東大に出願する時に、将来何がしたいかをぼんやりとでもイメージしておくのが大切です。
偏差値だけに振り回されないようにしましょう。

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