【勉強法議論に決着】語呂合わせ、ゴロあわせはドンドンやりましょう!

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こんにちは。灘・東大卒、勉強マニア・資格マニアのガっくんです。

きょうは、『勉強で「語呂合わせ」を使うのはアリかナシか』について考えたいと思います。

語呂合わせがアリかナシか、よく話題や議論になるトピックですよね。

語呂合わせとは何かおさらい

語呂合わせとは、ある文字に他の音や他の意味を重ねることによって行う、言葉遊びあるいは何らかの情報を覚えるとき、または覚えてもらう時などに用いる手法(Wikipediaより。)

Keyword mnemonic: Using keywords and mental imagery to associate verbal materials.
(語呂合わせとは、文章を関連付けるために、キーワードやイメージを用いること)

Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniquesより(和訳は筆者)

勉強においては、「言葉や数値の暗記」でよく用いられますね。
筆者の時代で有名な教材ですと、「古文単語ゴロゴ13」とか。

どんなゴロがあったかな。「大橋巨泉でいらっしゃる」(「おはす」=「いらっしゃる」)とか。

すべての日本人が義務教育で習う最強のゴロはコレですね。

九九。

くちが回りやすくするために、「いんいちがいち」なんていう独特の表現まで生み出して、
数字の読み方を様々に変形させて語呂合わせしてますね。

語呂合わせのデメリット、ナシ派の主張

これ(語呂合わせ)は「記憶術」としてのメリットにすぎず、「勉強法」 として 知識を活用可能な形で身につける観点からは、ほとんど役に立ち ません。

メンタリストDaiGo. 最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 (p.16). 株式会社 学研プラス. Kindle 版.

メンタリストDaigoさんのこちらの書籍を何度か熟読したところ、上記のような記述がありました。

また、上述のDaigoさんの本で引用されている、
「Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology(2013)」という論文でも、

The keyword mnemonic produce benefits are limited, and much research is still needed to fully explore their overall effectiveness.
(語呂合わせの生み出す利益は限定的で、これらの効果を調査するにはさらなるリサーチが必要)

Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology(2013)」、和訳筆者

Daigoさんが挙げている例では、元素周期表に載っている元素名を「水兵リーベ…」で覚えたところで、族とか価電子の数とかについての理解は深まらないということでした。

語呂合わせのメリット、アリ派の主張

中学受験予備校などの進学塾で積極的に採用されていて、数十年経っても忘れない

語呂合わせ、●十年たった今でも克明に覚えています。
完全変態する代表的な昆虫の覚え方「かぶと山八兆円の在り処が危ない。テント貼るのみ(カブト虫、ハチ、チョウ、アリ、カ、ガ、アブ、てんとう虫、ノミ)」
などなど。主に理科で多かった気がします。

語呂合わせで九九を覚えられない英語圏では九九の定着率が悪いらしい(真偽不明)

アメリカの大学生・大学院生の38%が「九九を完全には覚えていない」という調査もある

Wikipedia「九九」より

本当に九九の定着率が悪いのかは不明ですが(ご存じの方、コメントで教えて下さい…!)、
英語圏であるアメリカでは数字の読み方が変えられませんので、九九の表のようなもの(Multiple Table)をひたすら写経して覚えるようです。
(凄いと評判のインド式はちょっとわかりません…)

語呂合わせは強引に「知識のリンク」を作ることができる

記憶術の定番にして王道は「知識のリンク」です。
知っている概念・用語どうしをアタマの中でリンクしていき、お互いに電気信号を行き来させることで同時に活性化する…というイメージです。

英単語を語源から覚えるとか、地名を歴史から覚えるとか、そういう使い方です。

これは「本物の知識どうし」の連結なので強固で応用も聞きますが、作り上げるのに時間とエネルギーが必要です。

一方、語呂合わせは、「水兵リーベ、僕の船…」なんの前提知識も要りません。
「歌・ゴロ」と「知識」を強引にリンクさせて、忘れないようにさせることができるんですね。

元の研究と日本の現状がずれている

メンタリストDaigoさんの本で引用されていた論文ですが、無料公開されているのでプリントアウトして読みました。(もちろん5色蛍光ペン法で)

語呂合わせについては、上述の通りことばの変化が少ない英語話者の学生に、スペイン語の単語を英語を使った語呂合わせで覚えさせて、
すぐテストしたのと1週間後にテストしたのを比較しています。
日本は「重ねる」文化というのがあるようで、昔の和歌なんてダブルミーニング・トリプルミーニング…つまり語呂合わせとダジャレだらけです。

語呂合わせはアリ!

わたしの結論。語呂合わせはアリ。ドンドンやりましょう!
ただし、何でもかんでも使うのはよくありません。
上述の通り、語呂合わせは強制的に知識のリンクを作り出す行動ですから、体系的に理解に基づく記憶には遥かに及びません。
より語呂合わせの効果が高い分野で活用していくのが良いでしょう。

語呂合わせを特にオススメする分野

語呂合わせを体系的な理解と並行して用いるとメリットが大きい分野としては、以下の2パターンがあるかなと。

  1. 覚えたほうが「早い」または「速い」場合
  2. 記憶のとっかかりになる体系的な知識が少ない(=正攻法で覚えにくい)場合

語呂合わせしたほうが「早い」または「速い」場合

計算がこれにあたります。上でも書きましたが、日本で最もポピュラーな語呂合わせ、「九九」!
掛け算の成り立ち・理屈に照らすと、4×3は4が3つあるから、4+4+4を計算する…のが「正しい」んですが、
やってられませんよね。しさんじゅうに、で一発です。
余談ですが、わたしが通っていた中学受験予備校だと、「九九の拡張:3.14の段」なんてのも記憶していました。円周率3.14が絡む問題の計算が圧倒的に速くなりました。

正攻法で覚えにくい場合

歴史の年号がこれにあたるかな。

「歴史の年号なんて覚えても意味ない。流れを理解して覚えるんだ」と思われた方も沢山いらっしゃるでしょうが、
・流れが曖昧な事件どうしの前後関係がわかる
・流れが関係ない事件どうしの前後関係がわかる
という大きなメリットがあります。
試験テクニックになってしまいますが、東大の世界史大問1のような、
量の多く、かつキーワードが指定された論述問題では、キーワード隣に年号をメモして時系列順に並べていくことで、
正しい「流れ」を自身を持って描写できるようになります。語呂合わせ最高!

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