こんにちはこんばんは。灘・東大卒、資格マニア・勉強マニアのガっくんです。
以前の記事に、色ペンを用いた効率的な勉強法について書かせていただきました。
たくさんの方に読んでいただけているようで、嬉しいです。ありがとうございます。
色ペンのほかに勉強のお供といえば蛍光ペンですが、
みなさんは、何色くらい蛍光ペンを使っていますか?
また、テキストに蛍光ペンを引くとき、どんな言葉や文章に蛍光ペンを引きますか?
「何となく覚えたいところや大事そうなところに蛍光ペンを引いている」
「気づいたら教科書が蛍光ペンだらけになってしまった…」
という方も多いのではないでしょうか。
今回は、五色の蛍光ペンを使った効率的な勉強法について学んでいきましょう。
暗記科目だけでなく、数学の証明問題や国語の論文など、
ほぼ全てのペーパーテストに応用できる手法と考えています。
また、わたしは仕事柄契約書や論文、テキスト教材など色々なドキュメントを読んだり書いたりするのですが、
その際にも同じ手法を適用しています。
ですので、仕事術(ノート術・メモ術)としてもオススメできます。
ぜひ最後までお読みいただければと思います。
「蛍光ペンを勉強に使ってはいけない」は本当か
ときどき目にする主張として、
「蛍光ペンを引いても記憶の助けにはならない。だから蛍光ペンは要らないし、蛍光ペンを引くのはダメ勉強法」
こんなことを聞きます。
メンタリストDaigoさんなんかもそうおっしゃってるらしいですね。
アンダーラインや蛍光ペンに関してのこの主張は、半分正しいです。
たしかに、アンダーラインや蛍光ペンを引いただけでは記憶の助けにはならないと思います。
ただ、この主張は「効率が良い勉強法=効率よく知識を暗記・記憶できる勉強法」と
の考えを前提にしている点で少々違うと思います。
効率の良い勉強法とは、「書かれている文章の構造を分かりやすくし、そこに書かれている情報・主張の中身をひとめで理解する」
ことを目指すのが正解で、そのために蛍光ペンを活用するのです。
(Daigoさんも、「大事なのは線を引いたその部分だけではなく、その前後の情報の全体像を掴むこと」と言っているようです。)
次に、「 文章の構造を分かりやすくするための、5色蛍光ペン勉強法」 の具体的な手順をご紹介します。
5色蛍光ペン勉強法のポイント…色に意味をもたせる
これ自体は、そこそこ昔から言われていることです。
Googleでいま検索してきました。「蛍光ペン 色 使い分け 勉強」と出てますね。
では、どうやって色を使い分けていくか、です。
司法試験予備校で有名な「伊藤塾」、国家公務員試験など様々な
資格対策で有名な「東京リーガルマインド(LEC)」のノウハウをもとに、
ガっくんなりに微修正したやり方をお伝えします。Daigoさん風にいうと、「サンプル数1」ではありませんのでご安心を。
- 言葉の定義
- 並列関係
- 対立 または 例外
- トピック・問題提起
- その他(最小限に)
この5色です。
(このブログだと3色しか線が引けないのが残念です。)
簡単に趣旨を説明します。
言葉の定義
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
夏目漱石 「吾輩は猫である」より
有名すぎる書き出しですが、
小説に限らずどんな文章でも、その文章に固有の用語は定義(説明)とともに序盤に置かれることが多いです。
教科書でも同じです。2行以内に「○○とは、~」という定型文が現れるでしょう。ここをマーキングします。
読み進めていったときに、「この言葉って何だっけ?」と思ったら、定義色のマーカーを目でざっと追っていけばいいわけです。
(余談ですが、「定義色」ってONE PIECEで出てくる「覇王色の覇気」みたいですね。。。。)
並列関係
ラーメン三銃士を連れて来たよ。
麺の専門家、乃士勇造 「うっす、よろしく。」
美味しんぼより
スープの専門家、出川実 「がんばります、よろしく。」
チャーシュー、メンマなど具の専門家、多木康 「よっす、どうも。」
かならずしも二択でなくても構いません。
箇条書きになっていたらベストですが、
文章の文脈の中で箇条書きにできそうな並列関係を見つけたら、そこを並列色で塗りましょう。
(かんたんな英文だと and と orを見ればすぐですね。
ちなみに and も orも文法的に同格のものしか繋げないので、英文構造の理解にもなります)
対立 または 例外
ふん まあいい 教えてやるよ 特別だぜ だが つけものテメーはダメだ
ボボボーボ・ボーボボより
大原則があるけれども、例外がある。または主張内容と逆の説がある。
このとき、対立色で塗りましょう。(完全に覇気が気に入ってしまいました。ギア2が好きです)
トピック・問題提起
仮面ライダーとはなにか
仮面ライダードライブより
仮面ライダードライブのサブタイトルのように、5W1Hの含まれる短文が多いです。
まとまった参考書だと、章の見出しになっている場合も多いですが、
文章中で「ところで、これはどうだろうか」というような形で問題提起される場合があります。
章の見出しだけでなく、このような箇所も問題色で塗りましょう。
その他(最小限に)
例外的に第5の色が必要になる場合がありますので、バッファとして用意しておきます。
(たとえば、どうしても強調しておきたいことば、対立構造の「正しい」ほう等)
蛍光ペン勉強法の実例
以上を踏まえて、すこし文章を塗ってみましょう。
今回の色は、
- 言葉の定義(定義色):青
- 並列関係(並列色):黄色
- 対立 または 例外(対立色):ピンク
- トピック・問題提起(問題色):赤
- その他(最小限に):緑
出版物の中身を撮影するとまずいので、フリーで見られるサイト、
東京大学法学部のアンサイクロペディア(こちらから)を拝借して、
ラインを引いてみました。左右は同じ文章です。
まず目立つのが、ピンクと緑の多さと思います。
これは、この文章が「ヨソはこうだけれど、東大法学部はこう」という書き方を多用しているからです。
この対比が、赤で塗られた「法学部全体、パソコン操作、プライド、進路」といった各トピック(ちょうど各段落に対応)につき
2つ程度入っているという構造になっていますね。
言葉の定義としては、冒頭で法学部の説明、最後の方でミンカンという略語(符牒?)の説明がでてきて、青で塗られていましたね。
想定されている読み手がオタク以外だった場合は、エロゲ、Fate、CLANNADあたりにも定義の説明が必要だな、と気づけますね。
最後に並列ですが、この文章においては進路を列挙するところが黄色に塗られていますね。
以上が、東京大学法学部 アンサイクロペディアの分析のようなものになります。
どうでしょうか?無味乾燥な文章が、「パッと見ただけで文章で言いたいことがわかる状態」になったと思います。
一度忘れて戻ってきても、他の資料でも同じ手法を通していれば、すぐに内容を思い出せる(または再理解・再記憶)できます。
まとめ
- 蛍光ペンそのものは悪ではない。
- 蛍光ペンの色に意味・役割をもたせて、役割に合ったところに最小限に引くことが非常に有益。
- その目的は、暗記そのものではなく「文章の構造をわかりやすくするため」。
- 究極的には「パッと見ただけで言いたいことがわかる状態」にするため。
最後までお読みいただいてありがとうございます。
コメント