【本当に意味ない?】ITストラテジストの取得メリットと勉強法について東大卒の文系合格者が解説!

東大卒の社会人学習
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こんにちはこんばんは。灘・東大卒、資格マニア・勉強マニアのガっくんです。
幼少の頃から社会人の今に至るまで勉強漬けで、常に勉強法の研究をしています!


今回は、わたしの保有資格の中でも難しめだった「ITストラテジスト」の概要・取得メリットと勉強法について説明していきたいと思います。

IT系資格を取得してキャリアアップ・転職したい社会人学習者の方、ぜひお読みください。

ITストラテジストの概要

ITストラテジストは、独立行政法人 情報処理推進機構(略称IPA)が開催している情報処理技術者試験のひとつです。

現在は1年に1回、4月に実施されており、
想定されている受験者は以下のとおりです。

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

引用元:IPA

広い意味ではシステムエンジニア(情報処理技術者)の試験ではありますが、どちらかというと企画・経営寄りの資格です。

IPAより

1~4が設定されているスキルレベルは最高の4、合格率は例年15%未満で、IT系国家資格の中では最難関といえます。

ITストラテジストの取得メリット

ここからは、ITストラテジストを取得するメリットについて説明します。

検索エンジンで調べていると「ITストラテジストは役に立たない」と出てきたりします。


しかし、システム企画に関する能力の高さを客観的に証明できる唯一の国家資格であり、メリットは大きいと考えています。

中堅以上の転職・キャリアアップに有利

ITストラテジストは、いわゆるSEの実務能力を測る試験ではないため、プログラミングやネットワーク・セキュリティに関する知識が直接問われることはありません。
そのため、特に若手が転職やキャリアアップを考えるときには、あまり重要になりません。
(オラクルなどのベンダー資格や情報処理安全確保支援士など、より実務に直結する資格が重視されやすい)

しかし、ITストラテジストは、長い実務経験を持ち、プロジェクトマネージャ試験等の他の難関国家資格を取得してきた人が集大成として受ける傾向がある資格です。
合格者の平均年齢が最も高い(ほかは20~30代なのに比べ、ITストラテジストは40代なかば)ことからもそれが分かります。

また、ITストラテジストは、IT系の資格では唯一、弁護士・公認会計士・医師等と同じく厚生労働大臣によって「専門的知識等を有する労働者」に指定されており、労働基準法において特例扱いの対象となっています。

具体的には、厚生労働省告示で以下のように書かれています。

労働基準法第十四条第一項第一号に規定する専門的知識等であって高度のものは、次の各号のいずれかに該当する者が有する専門的な知識、技術又は経験とする。
一 博士の学位(外国において授与されたこれに該当する学位を含む。)を有する者
二 次に掲げるいずれかの資格を有する者
イ 公認会計士
ロ 医師
(略)
三 (前略)ITストラテジスト試験に合格した者(後略)

引用元:厚生労働省告示

これらのことから、ITストラテジスト試験に合格していることで、
システム企画・システム戦略に関する計画立案を担う管理職候補となるために必要な素養を持っていることを証明できるのです。

ゆえに、ある程度業務経験を重ねた中堅以上のIT人材が、キャリアアップを狙って取得するのが有効と思われます。

ITストラテジストのコスパは?

資格のコスパを気にされる方が多いようなので、一応記載しておきます。
結論から言うと、ITストラテジストの取得には相応の労力と費用(=コスト)がかかりますので、
必ずしもコスパがよいとは言えません。

ただし、上に書いた「労働基準法上の専門職」、つまり公認会計士・医師・弁護士などに比べれば、
格段に取得ハードルは低く、そういう意味ではコスパはよいと言えるでしょう。

ITストラテジスト取得に向けた勉強法

ここからは、ITストラテジストの試験概要と合格・取得に向けた勉強法について説明します。

上で散々難関資格と書きましたが、正しく学習していけば若くても十分合格することができます
合格者の平均年齢は高いですが、一方で受験資格が[なにもない]こともそれを裏付けています。

ITストラテジスト試験の概要

まず、ITストラテジスト試験の概要について説明していきます。

高度情報試験と呼ばれる試験群はすべて似た構成になっており、
・午前1試験
・午前2試験
・午後1試験
・午後2試験
の4つの試験にすべて合格することで、はじめて試験に合格となります。

それぞれの試験の概要・テーマは以下のとおりです。

区分概要・テーマ
午前1マーク式。ITに関する広い範囲から出題。
午前2マーク式。IT戦略に関する専門知識が問われる。
午後1記述式。具体的なケースを模した文章題にマークまたは短文で答える。
午後2論文式。4つのテーマから1つを選択し、経験を踏まえて3,000文字程度で論述する。

午前1対策

午前1の対策について説明します。

午前1は、スキルレベル3である「応用情報技術者試験」と同じ出題範囲で、非常に広いです。
(おそらく、全部の高度情報技術者試験の午前2から抜粋されています)

対策は、「応用情報技術者試験の午前試験をひたすら解く」、これに尽きます。
応用情報技術者試験過去問道場(コチラ)などのサイトや、応用情報技術者試験の過去問集を入手して、繰り返し解きましょう。

IPAの試験の特徴として、過去問を全く変更せず出題することがあります。
数値や選択肢すら同じこともあるので、「あっ、答えウだ」と見ただけで分かったりします…。

過去問を解く際には、色ペン勉強法、5色蛍光ペン勉強法がオススメです。

なお、午前1のみ、免除制度があります。
・2年以内に応用情報技術者試験に合格している
・2年以内にほかの高度情報技術者試験に合格している
・2年以内にほかの高度情報技術者試験の午前1で基準点以上を取得している
などです。

まずは免除を狙ってほかの高度情報技術者試験にチャレンジするのも有効な戦略だと思います。

午前2対策

つづいて、午前2対策について説明します。

午前2からは、試験区分ごと、つまりITストラテジスト試験特有の問題になっていきます。
こちらもマーク式試験ですので、「ひたすら過去問を解く」に尽きます。

多少、経済学チックな問題も出てきますので、理解を深めたい単元に関しては、ITストラテジスト試験の教科書以外にも
マクロ経済の参考書等を確認するのもいいでしょう(個人的には、公務員試験対策の参考書がおすすめです)。

午後1対策

午後1と午後2については、よく「現国の試験のよう」と言われます。
午後1は読解問題に近い要素があります。

過去問を解いて研究するのは絶対に必要ですが、短文で答える問題に関して
「少しズレているけれどどこが違うかわからない」といった状態に陥るケースもあります。

そのような場合は、資格のTACなどの予備校を受講するのも手です。
(わたしはTACを愛用しています)
解答のポイントを丁寧に解説してもらえるので、ピントがズレた解答が減っていくはずです。

午後2対策

午後1までは、教科書的な知識をいかに知っているかが問われる、インプット重視の試験でしたが、
午後2については、専門家としての自分の経験を前面に出して、いかに自分がITストラテジストの資格にふさわしいかをアピールするアウトプット重視の試験になります。

個人的には、午後1までが「ITストラテジストを”目指す人”」としての試験だったのに、午後2で急に経験を問われるのでチグハグな印象を持っていますが、
これが試験なので仕方ありません…。

重要なポイントは3つです。

  1. 自分の経験を交えること
  2. ITストラテジストとしての教科書的な知識を踏まえること
  3. 問われている内容に正しく沿って答えること


1は上述のとおりとして、忘れがちなのが2や3です。

「わたしが行ったこの施策は、教科書的にはこの理論を実践したことになる」といった趣旨のことをしっかり書きましょう。

3については、実際の問題を出したほうがわかりやすいと思います。

あなたが携わったDXを実現するための新サービスの企画について、背景にある事業環境、事業特性、DXの取組の概要を、800字以内で述べよ。

2021年度 ITストラテジスト試験

たとえば上記のような出題がされます。
ありがちなのが、新サービスの企画の内容について説明しているうちに、「背景にある事業環境、事業特性、DXの取組」が抜けてしまうことです。
最初にざっと文章の設計を行い、そのときに問われているポイントを漏らさず記入するようにしましょう。

こちらの記事で紹介している「マインドマップ」で構成するのも有益です。

IT業界未経験で午後2の「経験」が書けない場合は?

ITストラテジスト試験の受験者資格は特にありませんので、中には他業種で働いている人や学生もいらっしゃるでしょう。
そのような「経験」が書けない方も大丈夫です。
(実はわたしもIT企業での勤務経験はありません)

ITストラテジスト試験の論文は、就職面接ではありませんので、
すべて真実を書く必要はありません。当然、内容のウラ取りもされません。

IT企業経験者でも守秘義務がありますので、ある程度事実を曲げて書いていると思いますが、
もっと大胆に脚色して、「自分はIT部門の管理責任者」という設定で書いても大丈夫です。

そして、自分の勤め先でIT部門が行っていた施策や、本などで調べた事例について自分のことのように語りましょう。

わたしは小説で勉強しました(本当)

また、事例をたくさん集めてストックしておくという意味では、こちらの本もおすすめです。


ただ、やはり解答のコツやポイントがありますので、自学自習はかなり辛いと思います。
午後1同様、TACなどの予備校を利用するのが得策だと思います。
試験前には模試を実施していますので、模試だけ受験してみて時間配分等も含め経験してみるのもオススメです。

まとめ:ITストラテジストを取得してキャリアアップ!

ここまで、ITストラテジストの概要、取得メリット、勉強法について説明してきました。
ざっとまとめておきます。

  • ITストラテジスト試験は最難関のIT系国家資格(合格率15%未満)
  • システム企画に関する能力の高さを客観的に証明でき、中堅以上のIT人材にオススメ
  • 勉強には過去問研究のほか予備校もオススメ


以上になります。
参考になりましたら幸いです!

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