【宮崎公立大学】一般選抜後期日程小論文課題を東大OBが分析!

大学入試過去問対策
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こんにちはこんばんは。灘・東大OB、資格マニア・勉強マニアのガっくんです。
小学生から社会人の今に至るまで勉強漬けで、様々な勉強方法を研究しています。

さて、本日は、宮崎公立大学の後期日程小論文について解説していきたいと思います。

これでまでの過去問分析系記事はこちらです。

>>小論文解説記事一覧

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宮崎公立大学 一般選抜後期日程小論文 令和4年度の概要

ここからは、宮崎公立大学の令和4年度一般選抜 後期日程小論文課題の過去問を見ていきます。

制限時間は80分。少々短めです。
まず課題文があり、その課題文を踏まえて自分の考えや体験を述べるという、非常にオーソドックスな構成になっています。

ただし、課題文が小説や随筆ではなく「論文」になっているところが特徴です。

以下のリンクに掲載した「観光文化」という論文集の、中田晃「観光振興と公立大学ー期待される役割と可能性ー」を抜粋しています。
興味のある方は全文を読んでみてください。

宮崎公立大学 一般選抜後期日程小論文 令和4年度課題文の要約

今回の課題文を、筆者なりに要約してみました。(字数は特にカウントしていません)

増加の一途を辿っている公立大学が観光振興に期待される役割について、地方自治体が自ら設置する大学という視点から論じる。

平成期は、地方分権の時代であり、その流れは地域振興のための積極政策としての公立大学設置への期待の高まりとなった。
このような流れを受けて地域振興・地方創生を役割として担う公立大学が次々と登場した。これらの大学には、地域政策・地方創生・観光といったキーワードを名称に含む領域横断型の学部・学科が数多く設置された。


しかし、観光学を含む領域横断型学術には、それ特有の課題がある。
それは、領域横断性とは何かということで、「対象の多様性」と「方法論の多面性」の2つが挙げられる。
現在の一般的な観光学の教科書では「対象の多様性」が強調されているが、感染症拡大のような状況下で観光業が大きな打撃を受けたときに、領域横断性の魅力が色あせてしまう。これは、事物に普遍的にアプローチする学術を標榜するにはなにかが足りない。
このような課題を乗り越えるためには、観光学においても「方法論の多面性」という軸を確立し学生に獲得させることが求められる。


公立大学が地域に密着した大学であるとは言え、その学生の半数以上は他地域からやってきた「よそ者」である。地域の現場では必ずしも地域に定着するとは限らないこのような若者から新たな息遣いを感じ取り、ともに地域の困難をどうするのか考え続け、未来へ希望をつなごうとする。このような実践が、地域に経済効果以外の何かをもたらし、地域とわが国全体の再生力に質的な変化をもたらすと考えられる。

令和4年度 宮崎公立大学 一般選抜後期日程小論文課題より要約

もとが論文なので長くなってしまいました…。

すごーく崩して書くと、要はこういうことです。

「観光学って宿泊や運輸、テーマパークなどなど、いろんな対象に関することを学べるね」というのが「対象の多様性」。
一方で、「組織論、社会心理学、意思決定理論などなど、いろんな手法を学べるね」というのが「方法論の多面性」。
今までは「対象の多様性」がプッシュされていたけれども、感染症拡大で宿泊も運輸もテーマパークも下火になってしまったら、学び甲斐がなくなってしまう。
学問としてそれでいいの?学問ってもっともっと普遍的なものなんじゃないの?だから方法論の多面性をもっとプッシュしようよ。それが新しい観光学なんじゃないの?
感染症拡大で観光がピンチな今こそ、公立大学は地方自治体と一緒に未来を切り開いていくときなんじゃない?

宮崎公立大学 一般選抜後期日程小論文 令和4年度課題文の課題と回答方針

ここからは、上記の課題文を受けて出題された課題を見ていきます。
課題1・課題2合わせて800字程度、2つの課題それぞれの字数配分は自由となっています。

課題1 (前略)公立大学の領域横断型学術に今後、必要とされる2つの領域横断性の「対象の多様性」と「方法論の多面性」とは何を意味するのか、本文の内容に即して述べてください。

課題2 (前略)課題1の公立大学の教育研究の方針のもとで、筆者が考える公立大学の学生としての歩むべき道筋を読み取って、あなたならどのように学び実践していくのが望ましい、と考えるのかを論理的に述べてください。

令和4年度 宮崎公立大学 一般選抜後期日程小論文課題より一部抜粋

まず、課題1の回答方針です。
この論文の柱と言ってもいいキーワードの理解度を訪ねているので、しっかり読めていればさほど難しくないと思います。
上の要約文でも触れましたが、要は「いろんな対象について学べるね」が「対象の多様性」、「いろんな手法を学べるね」が「方法論の多面性」です。
これを自分なりに短くまとめて書けば、すぐに400字程度にはなると思います。

次に、課題2の回答方針です。
あなたが「旅人」の一人として、「よそ者」なのか地元っ子なのか、卒業後は離れたいのか宮崎に貢献したいのか、簡単に属性を説明して、
それを踏まえて自分はこんなふうに学んでいきますという、一種の決意表明をすると良いのではないかと個人的には思います。

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