2026年度の共通テスト中国語を、試験時間を意識しながら実際に解いてみました。
今回は少し動機が異なります。
私は現在、社会人向けブログで書いている通り、
HSK(汉语水平考试)を継続的に受験しており、4級まで取得済み。
つい先日、HSK5級も受験しました。
東大では第2外国語として中国語を選択していた経験もあります。
そのため今回は、
- HSK学習者が共通テスト中国語を解いたらどのくらい取れるのか
- 共通テスト中国語は、東大出願とどう結びつくのか
という視点で検証してみました。
▶HSKに関する記事はこちら

軽い自己紹介
わたしは灘中・灘高から東京大学に進学し、
現役時代には大学入試センター試験(旧試験)を受験しました。
現在は受験生ではありませんが、毎年共通テストを解いています。
また、東大在学時は第2外国語で中国語を選択していたほか、現在中国語の学習をしています。
※ただし、共通テストしての体系的な対策や勉強は一切していません
2026年度 共通テスト中国語の結果と感想
200点満点中 94点
内訳は以下の通りです。
- 大問1:24点中4点
- 大問2:16点中0点
- 大問3:40点中15点
- 大問4:60点中40点
- 大問5:60点中35点
正直に言うと、思ったより厳しい結果でした。
2026年度 共通テスト中国語の感想①:ピンイン処理能力が想像以上に要求される
大問1は、実質リスニングの代替のような問題。
表題の単語と同じ発音(声母・韵母・声调)の単語数を選ぶ形式で、
知らない単語があるとそこで止まります。
さらに、
ピンインだけで書かれた文章を読ませる問題が複数登場。
これは、
「ピンイン → 音 → 意味」
という変換を瞬時に行う能力が必要で、
漢字に慣れている学習者ほど逆に戸惑う可能性があります。
HSKではここまで“ピンイン単体で処理する力”は強く問われません。
2026年度 共通テスト中国語の感想②:HSK5級までの典型構文とは少し違う
大問2の空欄補充・並び替えは、
HSK5級までの典型パターンにきれいにはまらない印象でした。
HSKは「出題パターンが比較的安定」していますが、
共通テストは構文処理よりも文脈理解に寄っているように感じます。
結果として、0点。
構文暗記だけでは通用しない場面がありました。
並び替えは語順で迷う場合、文法書で一度構文を整理しておくのがおすすめです。
2026年度 共通テスト中国語の感想③:大学入学後の“調査型読解”に近い
大問4以降は構造がはっきりします。
- 会話文と一致する選択肢を選ぶ
- 表やグラフを読み取る
- 複数情報を統合して判断する
英語や情報Ⅰとも共通する、
「大学入学後の調査活動の疑似体験」
というコンセプトが、中国語でも貫かれていました。
特に、
一般論としては正しそうな選択肢でも、
本文に書かれていなければ選ばない
という姿勢が重要でした。
長文(大問5)は、語彙の大半はHSK5級レベルで対応可能。
ただし未見語も混じります。
内容は日本人として背景知識がある分、
推測で補える場面もありました。
東大出願との関係:制度上は可能、しかし…
制度上、共通テストで中国語を選択して東大に出願することは可能です。
ただし、個人的にはおすすめしません。
理由は3つあります。
- 二次試験の中国語は過去問が公式に十分公開されておらず、対策が困難
- 東大入学後、英語は事実上の必修。英語を避ける設計にはなっていない
- 研究や実務の現場では、英語を使わずに済ませるのは極めて難しい
英語を避ける戦略は、長期的には合理的とは言いにくい。
共通テスト中国語は“存在する”が、
戦略として選ぶ価値が高いかは別問題、というのが率直な印象です。
それでも検討するなら、最低限過去問を確認し、独特な出題形式に慣れておく必要があります。
まとめ
共通テスト中国語は、
HSKとは別物の処理能力を要求する試験でした。
- ピンイン処理の即時性
- 情報統合型読解
- 複数正解組み合わせ形式
HSK学習中の人が腕試しに解く価値はあります。
ただし、東大出願との関係まで踏み込むなら、
冷静な戦略判断が必要です。
今回は94点。
HSK5級学習者としては、
もう少し伸ばせる余地を強く感じました。
他の科目についても、
同じ視点で解いた記録をまとめています。
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